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偽島関連の説明と日記です。
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以下らすぬこの手記より。


人気もない夜の街。
閑静な住宅街から少しはみ出たかのような広めな公園。

宿から歩いてきたであろう影はそこで足を止めて闇に向かってつぶやいた。


「なぁ、もうええかげん出てきいや
 どうせ気付いとらんのはこのあほだけやって。
 嫌やわぁ、ちょっと過保護すぎなんとちゃう?」
 
直後風をきって何かがその影を貫いた・・かのように見えたが
結果としてはそれは影を揺らすことしかできなかったようだ。



「なぁ、けい兄ぃ。
 流石に旦那までは来てないか。ま、そら忙しい身やもんな。」

そう呼ばれた男は暗闇からすっと姿を現す。
一回りは年上であろう容姿に黒色の髪に尖った耳。ゆったりとした和装。
姿こそあの者が兄のように慕ってきた彼そのもだが
その目は鋭く、ちゃらけて見せた面影は何処にもない。


「退きや。どうせ、今更どうこうもできへんやろ?

 なぁ、どう思うかなぁ。実は本人の意識のない処で主導権を握られていて
 こうして好き勝手動かれてるなんて知ったら・・あの子どう思うやろなぁ?

 
 冗談やて。もう、そんな怖い顔しなや。
 実際はこうして寝てる間にこっそりお借りするぐらいしかできへんわけやし。

 ええやん、たまには刺青だって散歩ぐらいしたって。
 単なる夢遊病みたいなもんですって。
 そんな見張らんでも別に悪いこともしませんよって?」

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なんて説得力のない台詞だと。男は思う。
だが今更どうこうできないのも事実である。
実際先程の攻撃もただの警告にすぎない。
何故なら当たる攻撃を振るわけにもいかないのだ。

この状況を旦那に知らせるべきか・・

いや、もはや本人の問題だろう。
確かに今のところは大した害は無いが。

過保護と言われようと見に覚えもない業は担がせたくは無い。
今はこうして監視を続けるしかあるまい。


しかし、なんと歯がゆいことか。

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んー。っと伸びをする。

目覚めた時にはもう朝と呼べる時刻ではなかった。
そういえば、酷く疲れていたものだし。

久々に懐かしい人に出会えたような・・そんな夢を見たのだが
起き出すとその内容もおぼろげになる。

まぁ、いいか。
合流時間までまだ時間はあるし。


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記録されるものと忘れ行くモノ。
意識と無意識を明確に分けるものは何であろうか。

それが存在する為には必要だが
それは余りに曖昧すぎて、漠然とした世界。

彼と彼女が同時に存在するという矛盾された世界。
果たして最初に存在したのはどちらなのだろうか?
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