偽島関連の説明と日記です。
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らすぬこの手記より。
15歳の頃。
手術が終わり、一度養父に直々に呼ばれたことがある。
「ラスティ・ネイル・ディ・キャット、話がある。」
改まって本名で呼ばれることには抵抗がある。
大事な話なのだろうと思った。
「ラスティ、お前の刺青が周囲のものと少し違うことは知っているだろう?」
その所為で幼い頃はよく喧嘩をしたものだ。
「今後何があっても、お前はお前であることから逃げちゃいけない。
何があっても、お前は私の子供だ。
もっとも、自分に負けるような腰抜けに育てたつもりはないがな」
そう言って頭を撫でられた時は言葉の意味がわかっていなかった。
あれから4年。今なら少し、意味がわかる気がする。
私はこんなところにまで来てしまった。
もはや自分の村がどの方角にあったのかもわからない。
でも、そうだ。私はあの人の子供だ。
”だからお前なんか敵じゃない。”
「言うねぇ?敵やのーたらなんやって言うんや?」
私だよ。
「へぇ、受け入れるとは意外や。とって成り代わっちゃうかもしれへんのやで?」
そんな腰抜けに育てられた覚えはないさ。
「なんや、本気か。ほんならま、楽しみにしてるわ」
「そうそう。俺のルーツ。何やと思う?
”成長する刺青”や。
もっとも反転コードの所為で大分弱まっとるがな。一応気をつけい。」
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「らすぬこさん~。魔方陣もうすぐですよ。大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫です!ちょっと考え事していました。」
あの魔方陣を無事記録したら戻ろう。
戻ったら美味しいもの食べて、ぐっすり寝る。うん!
だから、負けてあげないよ。
何があってもね。
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