偽島関連の説明と日記です。
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--------------らすぬこの手記より。
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意識が落ちる。
正確には落とす。
彷徨う先も前ので覚えた。
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「あん?なんや、自力で来れる様になったか。つまらん。」
「まー、ご苦労なこったで。色々探し回ったみたいで。
すっかりこっちの探究心も満たされてしまいましたわ。」
焚きつけといてよく口が回るものだ。
「知りたくてわざわざこんな処に来たんやろ?
ほな、教えたるわ。なんで孤児院で育ったか。
答えだけなら簡単や。
あんたの親は禁忌を犯して村のもんから隔離されました。
それだけや。
お前さんが聞いて語ってた
”禁忌をおかしてまで我が子を特別な存在にしたがった親”
それがお前さんの親や。そして俺の記録はそっからや。
コーラスの旦那が気付いて、村総出で親からひっぺがし
禁忌を打ち消すよう手術の流れを組み直した。
その後自分とこの孤児院で面倒まで見たんや。
頭あがらへんやろ?
で、それを聞いた上でお前さんは何がしたい?
その両親とやらに会いたいか?
我が子と引き離されるあの悲鳴でも聞きたいか?
ま、わいはもうええわ。
腹が立つのも、そのつまらん反応も飽きたわ。
なんやなぁ、もっと嫌な顔するかと思ったんやけど。
まぁ、そんだけの話や。あとは勝手にせい。」
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つまらない反応・・か。
正直なところただ淡々と告げられた事実に反応のしようがない。
そうなのかと自身に言い聞かせるしかない。
突き刺さる現実には何の重みもなく、知ったからと言って何か変わる訳でも無い。
ただ、ただ。やるせなさだけが続いていく。
だから、何だと言うのか。
知りたがった癖に、いざ知ったところで答えなんてわからない。
ただ受止めることしかできない。
両親の顔、悲鳴。アレは覚えていたのだろうか。
私は物心付いたときには孤児院にいた。
そして、ただ流されるまま生きてきた。
村を追い出されるまでは。
そして、今の私には何ができるだろうか?
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