忍者ブログ
偽島関連の説明と日記です。
[17]  [16]  [15]  [14]  [13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


--------------らすぬこの手記より。

------------------------------------------------------------------------------


意識が落ちる。
正確には落とす。

彷徨う先も前ので覚えた。

-------------------------------------------------------

「あん?なんや、自力で来れる様になったか。つまらん。」

「まー、ご苦労なこったで。色々探し回ったみたいで。
 すっかりこっちの探究心も満たされてしまいましたわ。」

焚きつけといてよく口が回るものだ。

「知りたくてわざわざこんな処に来たんやろ?
 ほな、教えたるわ。なんで孤児院で育ったか。

 答えだけなら簡単や。
 あんたの親は禁忌を犯して村のもんから隔離されました。
 それだけや。
 
 お前さんが聞いて語ってた
”禁忌をおかしてまで我が子を特別な存在にしたがった親”
 それがお前さんの親や。そして俺の記録はそっからや。

 コーラスの旦那が気付いて、村総出で親からひっぺがし
 禁忌を打ち消すよう手術の流れを組み直した。
 その後自分とこの孤児院で面倒まで見たんや。
 頭あがらへんやろ? 
 
 で、それを聞いた上でお前さんは何がしたい?
 その両親とやらに会いたいか?
 我が子と引き離されるあの悲鳴でも聞きたいか?
 
 ま、わいはもうええわ。
 腹が立つのも、そのつまらん反応も飽きたわ。

 なんやなぁ、もっと嫌な顔するかと思ったんやけど。
 まぁ、そんだけの話や。あとは勝手にせい。」

-------------------------------------------------------

つまらない反応・・か。
正直なところただ淡々と告げられた事実に反応のしようがない。
そうなのかと自身に言い聞かせるしかない。
突き刺さる現実には何の重みもなく、知ったからと言って何か変わる訳でも無い。

ただ、ただ。やるせなさだけが続いていく。

だから、何だと言うのか。
知りたがった癖に、いざ知ったところで答えなんてわからない。
ただ受止めることしかできない。


両親の顔、悲鳴。アレは覚えていたのだろうか。
私は物心付いたときには孤児院にいた。
そして、ただ流されるまま生きてきた。
村を追い出されるまでは。


そして、今の私には何ができるだろうか?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
MAIL
URL
コメント
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
猫柳うなぁ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]